アビクリアとは

アビクリアは、「軽度から重度の尋常性さの治療」を使用目的として、世界で初めてFDA(アメリカ食品医薬品)の許可を受けたレーザーシステムです。日本国内では2025年5月に「中等症から重症症の尋常性ざの治療」として、医療機器製造販売承認を取得しました。
 
カオル皮膚科クリニックでは、2025年8月5日に「アビクリア(AviClear)」を県内初導入いたしました。
アビクリアは、従来のニキビ治療方法とは異なり、皮脂腺に直接アプローチしてニキビの根本的改善ができる治療として日本でも注目されています。
当院では、皮膚科専門医として長年ニキビで悩まれている患者様に寄り添い続けてまいりました。保険診療の他、ピーリング・殺菌作用のあるブルージェネシスなど、良いと思われるものは取り入れ治療に役立ててまいりましたが、今回ここにまた新たな治療機器アビクリアが加わります。
 
長年ニキビで悩んでいる方、お子様の肌トラブルを心配されている方は是非、一度ご相談ください。

ニキビの原因の一つは、皮脂の過剰分泌

ニキビの原因となる主な3つの要素の1つは、「過剰な皮脂分泌」です。
皮脂腺の発達や思春期や過度のストレスなどで、特定のホルモンの量が増加すると、皮脂が過剰に分泌されるようになり、この皮脂が角質細胞(皮膚の表面の細胞)やアクネ菌と混じり合い、毛穴を詰まらせます。そしてこの2つ目の原因である「毛穴が詰まる」ことにより、毛穴の中にアクネ菌が閉じ込められ、3つ目の「アクネ菌が増殖する」ことで炎症を引き起こし、ニキビを悪化させる原因となります。

このような方におすすめ

従来の塗り薬や飲み薬で効果が不十分であった方
たびたび繰り返す、炎症性の強いニキビに悩んでいる方
顎や頬のしつこい赤いニキビで悩んでいる方
皮脂の分泌が多く、毛穴の開きにお悩みの方
長期的な肌質改善や予防をしたい方
イソトレチノイン等、強い薬に頼らず、より根本的な治療を求めている方
副作用の少ない、安全性の高い治療を希望される方

アビクリアの特徴

アビクリア(AviClear)は、選択的光熱分解という理論に基づいた治療方法です。1726nmの波長をもつレーザーが、ニキビの炎症の原因となる「過剰に増えた皮脂腺の中の皮脂」に選択的に吸収されます。この波長の光は、皮膚の水分よりも皮脂によく吸収されるため、周囲組織のダメージを抑えながら、皮脂の過剰な分泌を抑制します。また、アビクリアは皮脂腺を破壊する一方で、皮脂腺の幹細胞(脂芽細胞)は温存するため、治療後も皮脂腺の機能が正常に保たれ、長期的に皮脂が安定することが期待できます。その結果、ニキビの発生を根本から防ぐこと目指します。
 

重度のニキビ治療に用いられるイソトレチノインという内服薬は、自費治療として今や簡単にインターネットで手に入る時代になっています。一方副作用としては、皮膚・粘膜の乾燥・肝機能障害・精神的な影響・妊娠中の服用は禁忌で、胎児に先天性異常を引き起こす可能性があり服用中は避妊が必要など、服用中は十分な注意が必要です。しかしながら、アビクリアは物理的に皮脂腺細胞を破壊し皮脂腺からの過剰な皮脂の分泌を減らすので、内服薬での副作用を心配する方には安心して、施術を受けていただけます。
頬や顎周りの繰り返す大人ニキビや10代の思春期のニキビにも効果が期待できます。
 

アビクリア(AviClear)は、独自のAviCoolテクノロジーの機能を搭載しています。接触部位の却機能とスマートセンサーの組み合わせにより、治療の安全性を向上し、治療中の痛みと表皮への影響を最小限に抑えます。そのため、治療中の痛みが大幅に軽減されますので麻酔は不要です。施術中の痛みの表現としては、パチパチと弾かれたような痛みがあります。
ですが、痛みには個人差があり特に皮脂腺の発達されている方・悪化部位の照射時は痛みを大きく感じることがあるため、当院では痛みが少なくなるような工夫もしております。痛みに不安がある方はご遠慮なくご相談ください。
また、肌に余計な炎症を与えないように設計がされているので、照射直後から日焼け止めを活用しながらいつもの日常生活を送ることができます。
 

炎症性のニキビには強く効果を発揮しますが、面ぽう(白ニキビ・黒ニキビ等の)・毛穴の詰まりなどにも一定の効果が期待できます。

アビクリアによるニキビ治療効果

治療後3ヶ月で91%の方が治療に満足

アビクリアによるニキビ治療は、高い効果が期待できるだけでなく、その効果が長期間持続することが臨床試験で確認されています。特に、赤みや腫れのあるニキビ(炎症性ニキビ)に対して高い効果を発揮し、治療後3ヶ月で91%、6ヶ月後には96%(アジア人では100%)の患者さんで改善されたと報告されています。
 
アビクリアの照射から1ヶ月後の早い段階で効果を感じる方もいますが、見た目の変化がはっきりし始める方が多くなるのは3ヶ月目からです。治療効果には個人差があるものの、その頃になると「明らかにニキビが減った」と実感しやすくなり、赤ニキビが減った方の8割以上が半分以上減ったと評価しました。さらに治療後6ヶ月と治療効果が進んでくると、多くの方が「ニキビがかなり良くなった」と感じ始めます。あくまで少数の症例ですが、治療から2年後もニキビが再発していなかったことも確認されており、さらに海外の論文では照射後3年も効果が継続している症例が報告されています。アビクリアの効果が長期にわたり維持される可能性が示されています。
 
*治療効果には個人差があります。

治療症例の一例

アビクリアの治療スケジュール

『1ヶ月ごとに3回の治療。1回約30分で終了』

アビクリアによるニキビ治療は、1ヶ月ごとに3回の治療を行いますので、治療期間は3ヶ月です。治療間隔は、4〜6週間を目安。1回の施術時間は約30分です。照射部位は、全顔または部位ごとでもお選びいただけます。

 

アビクリアによる副作用について

アビクリアの治療による副作用は、一般的に軽度で一時的なものですが、主な副作用として以下が挙げられます。

  • 紅斑
  • 浮腫
  • 水疱
  • 炎症後の色素沈着
  • 瘢痕(自然に治癒)
  • 一時的なニキビの悪化
  • 皮膚の乾燥や痒み

 

アビクリア治療後のニキビの一時的な悪化について:パージングの発生について

アビクリアの照射の1回目、2回目、及び3回目の治療後期間中または治療期間終了後にパージングと呼ばれるニキビが一時的に悪化する現象が見られることがあります。
これは、レーザーの作用によって皮脂腺とその周囲に炎症反応が起こることが原因とされています。
多くの場合、この一時的な悪化は数日~1週間ほどで自然に落ち着いてきますが、人によっては数週間続くこともあります。この現象は、治療効果に対して不安な気持ちにさせますが、通常一時的なもので、時間の経過とともに軽快していきます。
 

治療が受けられない方

下記の方は治療を受けることができません。

  • 日焼けをしている方
  • 妊娠中・授乳中の方
  • 光恐怖症、光過敏症、日光アレルギー、てんかんがある方
  • イソトレチノインを内服している方
  • 金療法を行なっている方
  • アートメイク(口唇・眉・アイライン)が入っている方
  • 出血性疾患、抗凝固剤使用中の方
  • 白斑又は色素性疾患の既往がある方
  • 創感染や傷がある方
  • 治療部位に悪性腫瘍がある方
  • ケロイドまたは肥大性の傷跡の既往歴がある方

治療が受けられない方

美容専用ダイヤルにて診察のご予約をお取りください。
 
 
医師がお肌の状態を診察し、浴び、クリアが適用であるか判断いたします。
 
 
洗顔をします。
 
 
re-Beau2撮影をし、お肌の状態を確認し記録します。
 
 
医師の指示のもと、看護師が照射を行います。
 
 
最初に、肌の表面に残っている皮脂を落とすために「アセトン」で拭き取ります。
 
 
濡れたガーゼまたはスポンジ肌を濡らしながら、ハンドピースを肌に押し当ててレーザーを照射します。
 
 
照射後は水道水で洗顔していただき、ご自身で保湿と日焼け止めを塗っていただき終了です。
 

治療後の注意点

  • アセトンによる脱脂によって肌荒れを起こす可能性があります。
  • 紅斑、浮腫、水疱、発疹、一時的な皮膚の乾燥や痒み、色素脱失、PIH(炎症後色素沈着)、瘢痕が起こる可能性があります。
  • 7日目〜数週間、一過性のニキビの再燃が起こる可能性があります。
  • PIH(炎症後色素沈着)の予防のため、患部に物理的刺激を与えないよう注意してください。

 
効果や反応には個人差がありますので、ご不明な点は必ず治療前にご相談ください。
 
 
カオル皮膚科クリニックでは、患者様一人ひとりのお肌の状態に合わせて、最適な治療プランをご提案いたします。
アビクリア治療中の悪化の予防と治療に対しても医師が万全の体制でフォローいたしますので、ぜひ一度ご相談ください。

 

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